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アトピー治療のステップ、薬の賢い使い方から終了まで

執筆者の写真: クリニック りつのクリニック りつの

アトピー性皮膚炎の治療では、正しい使用方法で薬を使用することが重要です。

まず、使用している薬がどのように効くのかを理解しましょう。


これは薬剤の基本的な使用方法です。体質や症状は個人によって異なるため、ご不明な点があれば医師にご相談ください。



1.新内服薬と、補完する外用薬

りつの式は、新内服薬を主体とした体質改善治療です。

新内服薬は一定量を定期的に服用することで体質改善を図ります。


ただし、外用薬による補完も重要です。定期的な塗布が必要ですが、用法・用量は体の部位によって異なります。内服薬と塗り薬の外用薬は互いに相乗効果を発揮します。


塗布箇所によって使用する薬剤や塗布回数が異なるため、薬剤の選択から塗布回数、治療期間の違いについて説明します。



アトピー性皮膚炎の薬の使い方



りつの式アトピー性皮膚炎の体質改善薬


2.テストで効果的な軟膏を見つける


アトピー性皮膚炎の内服薬はキズ用とカビ用の2種類で、さらに顔用、手足用、体用に調整しています。

特に顔の皮膚は、体に比べてデリケートで、皮脂線も多く、部位によって皮膚の特性が異なります。アトピーの顔に付ける軟膏は、ご自身で顔用キズと顔用カビの2種類の軟膏をテストして、どちらかを選定します。



2.1 顔の軟膏のテストは3部分

顔の軟膏は、ご自身で顔用キズと顔用カビの2種類の軟膏を、アトピーの症状がある顔の 「額、目の上下、ほお」の3部分について、左右を合わせて6 ヶ所でテストします。

キズ用、カビ用は顔の左右、どちらかに定めます。


テストを開始してから 7〜10 日後に、顔の部位を左右で比較して、痒みの低減や、刺激がない、清涼感がある軟膏を、顔の場所ごとに選びます。選定が終わりましたら、アトピーがある顔の部位に 1 日 4 回塗ります。さらに、水で顔を洗った時は追加で塗ります。


アトピーの顔軟膏はテストで選びます

2.2 手・足の軟膏も迷ったらテスト

手に塗るのは、水洗いをした度に塗ります。

足に塗る回数は4回です。

手足でキズかカビの薬の選定に迷った時は、テストを活用します。


アトピーの手足の軟膏も迷ったらテストします

2.3 体の軟膏は1日4回

体の軟膏を塗る回数は1日4回です。

軟膏は医師の診察でキズかカビ用を選びます。皮膚の改善状態により薬を変えることもあります。


アトピー性皮膚炎のカビ対策




3.薬剤は皮膚バリアを通過してアトピーを改善


アトピーが治りにくい理由の一つに、荒れた皮膚のバリアによって薬が効きづらいことが挙げられます。当院では皮膚の状態に応じたステロイド剤の配合を行うことで、薬がバリアを通過して、殺菌剤や抗真菌剤の効果を最大限に引き出します。


3.1 ステロイド使用前

中等症や重症の皮膚には硬いバリアが存在します。このバリアは、殺菌剤や抗真菌剤(殺カビ剤)が表皮に浸透するのを妨ぐ障害となります。


ステロイド剤を使用する前のアトピー性皮膚炎への効果

3.2 ステロイド使用後(7〜10日後)

バリアはステロイドによって破壊されます。

同時に、殺菌剤や抗真菌剤(殺カビ剤)が表皮から皮膚の深層に浸透します。また、内服薬により軟膏の力を上げます。


ステロイド剤を使用したアトピー性皮膚炎への効果

3.3 外用薬、内服薬の相乗効果

アトピー性皮膚炎の外用薬と内服薬は、2種類を組み合わせることによって相乗効果を発揮します。


①皮膚の免疫力の増大 (重症度と、治療年数によって変動)
②アトピー性皮膚炎の治療(70〜80%)
③花粉症のアレルギー低下(70%)
④脂病性湿疹の治療(80 〜90%)
⑤小児湿疹の治療(90%)
⑥じんま疹の治療(80-90%)
⑦消化器系・上皮に防御力増加
⑧深い睡眠による体全体の免疫力増大


4.顔と体は、軟膏の塗り回数で効果を高める


多忙な仕事中、学校生活では、1日4回の患部への塗り薬、軟膏付けは大変な手間です。

しかし、大変ということで軟膏を付ける回数がが不十分な場合、治療期間が伸び、途中から体質改善が止まることもあります。


4.1 不足した塗り回数

塗り回数が不足すると免疫力が一定以上上がりません。

アトピー性皮膚炎の悪化した例

4.2 正しい塗り回数

体と顔は一日4回の軟膏付けが規定です。

顔はテストで7〜10日塗り、効果判定でカビ用かキズ用を選びます。

手、足:水を使ったあとで軟膏を塗リます。

※手足で塗り回数が4回に満たないときは4回塗ります。


アトピー性皮膚炎の薬の規定回数


5.症状が治まっても、お薬は大切です


アトピー性皮膚炎の治療で、皮膚がツルツルと綺麗になっても、皮膚の深部にカビが残っている場合には再発することがあります。医師の指導で治療を終了してください。

※症状によっては、例外となる場合もありますので医師の指示に従ってください。


アトピー性皮膚炎の症状


アトピー性皮膚炎の免疫力向上


アトピー性皮膚炎の体質改善


6.治療終了への、安心できる手順


医師の終了判定は、次の2段階でアトピー性皮膚炎の治療が終了します。

 Step1 、Step2の手順となります。


Step2以降は、お薬は原則終了です。しかし、軟膏や保湿剤は使っても大丈夫です。皮膚の状態によってメンテナンスは続けてください。

そして、Step2の医師の判定後の完全終了はご自身で定めてください。子供はご両親が終了を定めます。


※症状によっては、例外となる場合もありますので医師の指示に従ってください。


アトピー性皮膚炎の治療終了へのステップ


医療法人社団仁 りつのクリニック

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