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アトピーの治し方

健やかな肌を取り戻すためのアトピー治療ステップ

 

1. まず、「痒み」を止める

はじめは開始1〜2週間で、炎症を抑え、生活の質を下げる「痒み」をしっかりと抑えます。

 

2. 体の内側から「肌質」を変える

配合されている薬剤は、抗ヒスタミン薬のほか、体質の根本的な改善に貢献するものを選定。アトピー体質改善で数千例の実績があり、安全性も確認されています。

 

3. じっくり、確実に治す

重症度に応じて、数ヶ月から数年かけて、薬に頼らなくても良い「正常な皮膚」を一緒に目指します。

アトピーの女の子 皮膚科で治療

当院の治療方針や特徴など、トップページにご案内を掲載しております。まだ読んでいない方は、ご確認いただけますと幸いです。

中等症・重症アトピーの治療ステップ

中等症・重症アトピーでは一気にすべての悪化要因を変えるのではなく、段階的に皮膚を立て直していきます。

STEP 1:かゆみを止め、免疫力を高める(1〜2週間)

まずは抗ヒスタミン薬でかゆみを抑え、生活の質を向上させます。

  • 深い睡眠の確保: かゆみによる中途覚醒を防ぐことで深い睡眠が可能になり、免疫力と細胞の修復力が高まります。

  • 薬剤の調整: 一定期間経過後、お体の状態に合わせて最適な種類へ変更します。

STEP 2:複合感染のターゲットを絞った治療

悪化した皮膚には、カビ(真菌)や細菌など複数の菌が混在しています。これらを一度に排除しようとすると薬の効果が分散するため、優先順位をつけて治療します。

  • 菌の選別: 個人の状態に合わせ「カビ」または「傷の菌」にターゲットを絞り、効率よく消滅させます。

  • 内服の強化: カビ感染が顕著な場合は、内服薬にも抗真菌薬を加えることがあります。

  • 継続的な見直し: 外用薬は皮膚の変化に合わせて定期的に調整します。※重症例では数年を要する場合もあります。

STEP 3:季節に合わせた再発防止

皮膚の状態が安定した後は、再発を防ぐためのメンテナンス期に入ります。

  • 環境因子の管理: 春の花粉や夏の汗など、悪化する季節は人それぞれ異なります。

  • 個別のターゲット治療: 季節ごとの肌の変化を捉え、適切な保湿とターゲットを絞った治療で、つるつるの素肌を維持します。

アトピー性皮膚炎の痒みを止めるステップ1〜3

「内側を整え、表面を守る」。この段階的なアプローチにより、赤ちゃんから大人まで、本来の健やかな素肌を取り戻すサポートをいたします。

内外から整える、体質改善プログラム

アトピー性皮膚炎に伴う「複合感染」を克服するには、表面的な処置だけでなく、体内環境の立て直しが不可欠です。当院では、役割の異なる「内服薬」と「外用薬」を組み合わせたセット治療を行い、根本的な改善を目指します。

1. 内側からの内服薬:体の「盾」
免疫機能を正常化し、外用薬の効果を最大化する

独自の内服薬を用いて体質改善を行います。炎症が長引く原因の一つに、免疫システムの異常や低下が挙げられます。 内服薬が「盾」として体の土台に働きかけ、免疫バランスを整えることで、皮膚が自ら再生できる条件を創出。外用薬による殺菌がより効果的に働く環境を整えます。

真菌(カビ)への対応
真菌が皮膚の深部にまで入り込み、治癒を妨げている長期・重症のアトピーに対しては、抗真菌薬の内服を処方する場合があります。
 

2. 外側からの外用薬:細菌を叩く「槍」
独自の混合軟膏で、原因菌を直接たたく

「火は小さいうちに消す」ことで皮膚を休ませ、内服薬による体質改善に専念できる環境を作ります。
 

  • ステロイドの使用について

重度の患部にはステロイド軟膏を使用します。当院では、症状に合わせて最初から適切な強度を使用する方針をとっており、段階的な降格(ステップダウン方式)は原則行いません。
 

  • 複合感染への対応

重症箇所では、細菌(傷)と真菌(カビ)が併発しているケースが多く見られます。その際は、抗菌剤と抗真菌剤を併用し、優先順位を定めて治療を進めます。細菌が不明確な場合は、検査やテストを行った上で最適な薬剤を選定します。
 

  • 部位別処方

皮膚の厚さや吸収率は部位によって異なります。そのため、「顔」「体」「手足」と部位ごとに適した薬剤を処方します。

アトピーの複合感染を断つ、体質改善プログラム

通院期間が長い大人の事例

大人のアトピー性皮膚炎の患者様は、子供の時代から継続して複数の感染症が併発したアトピーが続いている場合がほとんどです。

本グラフ内の白色の部分、大人の全体の約15%はアトピー性皮膚炎ではなく、一般的な湿疹、疥癬などの疾患です。そのため、全体では1ヶ月の短期通院で回復するケースが多くなっています。

アトピー性皮膚炎は疾患の個人差が大きく治療期間は様々です。

湿疹、疥癬などの外用薬はアトピー性皮膚炎と同じキズ、カビ用の塗り薬を処方します。

大人のアトピーの通院期間 | オンライン治療 | りつのクリニック

複数の感染症を併発している重症のアトピー

悪化したアトピー性皮膚炎の多くは、アトピー素因だけでなく、複数の感染症が重なり合った複雑な状態になっています。当院では、これらを整理し、原因菌に応じた的確な治療を行っています。

1. 皮膚の状態と「複合度」の分類

当院では、感染症の重なり具合を**1度から5度の「複合度」**で評価しています。

  • 軽症(1度〜3度): 比較的早期の改善が見込めます。

  • 重症(4度〜5度): 複数の菌やウイルスが深く関与しており、完治までに1年以上から数年を要する場合があります。

一度きれいになっても、複合感染を起こしている場合は翌年に再発しやすいため、慎重な経過観察が必要です。

2. 原因菌のグループ分けと症状

当院では、感染症の重なり具合を**1度から5度の「複合度」**で評価しています。

  • 軽症(1度〜3度): 比較的早期の改善が見込めます。

  • 重症(4度〜5度): 複数の菌やウイルスが深く関与しており、完治までに1年以上から数年を要する場合があります。

一度きれいになっても、複合感染を起こしている場合は翌年に再発しやすいため、慎重な経過観察が必要です。

3. 「りつの式」による段階的治療

皮膚を悪化させる菌をグループ別に捉え、優先順位をつけて治療します。

  • グループ: とびひ(ブドウ球菌など)への対策

  • グループ●: とびひ以外の細菌、およびカビ類(真菌)への対策

 

※皮膚の傷から侵入する常在菌やカビ類は、アトピーを慢性化させる大きな原因です。これらを内服薬で体の内側から制御することで、複雑に絡み合った症状を紐解いていきます。

アトピー性皮膚炎に合併しやすい感染症と皮膚の変化

アトピー性皮膚炎の肌はバリア機能が低下しているため、細菌、ウイルス、カビ(真菌)などの病原体が侵入しやすく、感染症を併発することが多々あります。代表的な合併症や、慢性化による皮膚の変化について解説します。

1. 細菌による感染症
  • とびひ(伝染性膿痂疹:でんせんせいのうかしん)

アトピーのお子さまの約5〜10%にみられます。水ぶくれやかさぶたが、火事の火の粉が飛び火するようにあっという間に全身へ広がることから「とびひ」と呼ばれます。非常にうつりやすいのが特徴です。

  • 水疱性(すいほうせい): 水ぶくれができるタイプ。

  • 痂皮性(かひせい): 厚いかさぶたができるタイプ。

  • 毛嚢炎(もうのうえん:毛穴の感染症)

毛穴の奥(毛包)に細菌が入り込んで起こる炎症です。ひっかき傷などの小さな傷口から感染し、赤くぷつぷつとした腫れが生じます。

2. ウイルスによる感染症
  • 水イボ(伝染性軟属腫:でんせんせいなんぞくしゅ)

直径2〜5mmほどの光沢のあるイボで、真ん中に小さなくぼみ(中心臍窩)があるのが特徴です。イボ自体に痛みはありませんが、痒みを伴ってひっかいてしまうと、中にあるウイルスが周囲に広がり、数が増えてしまいます。

  • 帯状疱疹(たいじょうほうしん)

過去にかかった水ぼうそうのウイルスが、免疫力の低下によって再活性化する病気です。体の左右どちらかの神経に沿って、ピリピリとした痛みや赤い発疹、水ぶくれが現れます。通常、数日で水ぶくれが破れてかさぶたになり、2〜3週間で治癒します。

3. カビ(真菌)や皮脂によるトラブル
  • 脂漏性湿疹(しろうせいしっしん)

アトピーのお子さまの約3割は皮脂の分泌が多く、脂漏性湿疹を併発しています。原因は、誰の肌にもいる常在菌「マラセチア(カビの一種)」です。この菌が皮脂をエサにして増殖することで、炎症を引き起こします。

かゆみで皮膚を繰り返し掻き続けると、肌を守ろうとして皮膚が厚く硬く変化していきます。

4. 慢性化による皮膚の変化(苔癬化・厚皮症)
  • 苔癬(たいせん)

皮膚がゴツゴツと厚くなり、赤や紫色の盛り上がった発疹(丘疹)が密集した状態です。円形や楕円形など、さまざまな形状で現れます。

  • エレファントスキン(厚皮症・象皮症)

苔癬化がさらに進み、まるで象の皮膚のようにガサガサに厚くなった重症の状態を指します。

年齢と皮膚の再生

アトピー性皮膚炎の年齢別通院者 | オンライン治療 | りつのクリニック

皮膚は、4〜6週間のサイクルで新生されます。つまり、基底層でつくられた細胞が表皮に達するまで、およそ1ヶ月半かかります。これを皮層のターンオーバーと言います。

赤ちゃんでのターンオーバーは速く、大人では遅くなります。

アトピー性皮膚炎の治療期間は、年齢、感染症にかかっていた期間、重症度によって異なります。そのため、当院では治療効果を3ヶ月単位で評価しています。

遺伝体質でアトピー性皮膚炎を発症することもあり、兄弟・親子で通院するケースも目立っています。

アトピーの来院者比率 | りつのクリニック

円グラフは当院の受診者比率です。
( 2015年1月〜2022年7月集計)

当院では年齢と患部の状態により治療方法を最適化しています。
年齢区分は次のとおりです。

赤ちゃん:0〜2歳

小児:3〜12歳

大人:13歳以上

赤ちゃんや小児の治癒率は90%以上、大人でも70%以上です。
完全に治癒しないケースであっても、かゆみが抑えられて睡眠が確保できるようになり、「QOL(生活の質)の向上・回復」が見込めます。

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