アトピー性皮膚炎
皮膚の正常化を
目標とした
アトピー性
皮膚炎治療
新しいアトピー治療(りつの式)って??
当院では、標準治療と呼ばれるステロイド軟膏の外用薬のみに頼らず、
新内服薬を中心とした皮膚の正常化を目指した根本的な治療を行っています。
新内服薬にステロイドは含れていません。
治療期間は重症度によって異なりますが、数ヶ月から数年です。
治療開始後1〜2週間でしっかりと”かゆみ”に対応します。
新内服薬は抗ヒスタミン薬の他、体質改善に大きく貢献する薬剤が丁寧に配合されています。現在数千例のアトピー性皮膚炎の症例で大きな副作用は見られていませんので安心して服用頂けます。
アトピー性皮膚炎の内服薬
新内服薬について
新内服薬の効能は、真皮にある血管・神経から出るアレルギーを引き起こす物質を抑制する作用があります。健全な細胞を増やし、丈夫な皮膚構造へと作り替えて行きます。健常な皮膚に入れ替わるまで個人差がありますが、約3ヶ月は毎日欠かさず飲ませ続けてください。飲み始めて10日前後で皮膚の状態が少し改善され、生活の質が少しでも向上したなら、薬が合っていると言うことであり、新しい治療の第1歩となります。
乳幼児の場合、よく眠るようになり、よくミルクや離乳食を食べるという嬉しい作用があるともご両親様より話を頂いております。
保育園や幼稚園へ通う幼児は、登園中も適切な処置、治療が施すためにご協力頂く必要があります。必要な場合には診断書をお出しします。多少の眠気を感じるお子さまがいらっしゃいますが、皮膚の状態が徐々に改善されますので、むしろ生活の質が向上した、という声の方が多く聞かれます。万が一、就学の妨げになる場合にいつでもお薬を調整いたしますのでご相談ください。
※当院が処方する新内服薬(飲み薬)は日本小児科の薬方に準じて処方しております。内服薬に副腎皮質ホルモン(ステロイド)は一切使用していません。
内服薬と保湿剤で皮膚の正常化へ
カビ、湿疹、とびひなどを併発している
場合には外用薬併用で治療します
内服薬で体質改善
新しいアトピー治療はステロイド未使用の新内服薬で、アトピー体質改善による皮膚の正常化を主眼におきます。
りつのクリニックの新しいアトピー治療では、患者様の症状によるアトピー性皮膚炎の原因究明によって、荒れた皮膚を正常化する処方をいたします。
図は重症度の高い他の疾病を合併している場合です。
初診時は新内服薬の効果が70%。外用薬である抗菌薬などを混合した軟膏の効果が30%となっています。
しかし、外用薬は患部の中心部だけに最小限塗布していただくため、徐々に比率が低下していきます。
処方する軟膏(塗り薬)は副腎皮質ホルモンを病状・部位に応じて使用しています。ステロイド剤は、正しく使用することによって、あまりにも痒みが酷い場合には優れた効力(掻きむしり予防)を発揮いたします。また、それぞれの皮膚の状況に応じて、抗菌薬・抗真菌薬の外用を処方しています。
ステロイド剤は極力使いたくないという方も多くいらっしゃいますが、特に新内服薬の効果が発揮されるまでの最初の1〜2週間は、小児アトピー性皮膚炎が中症、重症と診断された場合には使用することをおすすめ致します。
当院の治療法は新内服薬が基本ですので、外用薬はあくまでも短期的・補助的に使用し、外用薬にのみ頼ることはしませんので長期に塗り続ける必要がないことが殆どです。
アトピー性皮膚炎の外用薬
治療期間について
治療期間は重症度によって異なります。ごく軽度の方は3ヶ月〜6ヶ月、重症の方は2〜3年の治療が必要です。当院でのお子様の治癒率は90%以上です。完治まで届かない方も、通院前より皮膚が綺麗になっています。
治療中の検査
当院ではご希望がない限り、小児のアレルギー検査やその他一般の血液検査は行っていません。
新内服薬開始後も、診察で皮膚の状態やお子さま状況をお伺いするのみです。殆どのお子さまが睡眠、食欲、機嫌も良く、十分な成長が見られていて、現在のところ大きな副作用は見られていません。
治療開始後は診察で皮膚の状態を確認し、状況に応じた指示をしています。ご不安な事、ご質問はいつでもご相談ください。
通院が難しい関西、北陸や、海外など遠方の方にはご心配がないように、治療中の状態への電話相談にも対応しています。
非常勤医師 小松美佳
(経歴)
東海大学医学部卒
元聖路加国際病院医師
4人の子育て中のため
非常勤で診療しています。
対面初診のアトピー性皮膚炎、診察予約のお願い
土曜日は大変混みますので、平日の受診をお勧め致します。
新患の受付は2名様までとなります。
最終受付は午前は11時半まで、午後は17時半までとなります。
※再診の方も予約制です。当院ホームページから再診日の予約をお取り下さい。
知っていただきたい アトピー関連病名
皮膚科や小児科医ではアトピー性皮膚炎の皮膚の症状により病名を細分化しています。
アトピー性皮膚炎は皮膚の細菌への抵抗力が弱くなるため複合的に発症することが多く、詳細な区分けはご家庭では見分け辛いものです。
アトピーになる原因ははっきりしないことも多く、お住まいの環境から、遊び場、食べ物、遺伝的な要素などがあると言われています。
当院では基本的な発症時期などをお聞きし、患部を見せていただきます。皮膚の正常化プログラムによる根本的な体質改善の治療方法となります。
日常生活は皮膚のバリア機能が弱いため、激しい運動は控えましょう。プールには入らないでください。
食べものでアレルギーを誘発する人もおりますので、食生活も大切です。
住いの環境やペットでアレルギーになる方もおります。
このような基本的な生活を見直すことも大切で、簡単なルールを守ることで、普段と変わりなくお過ごしいただいています。
小児アトピー性皮膚炎
(小児アトピー)
アトピー性皮膚炎は、アレルギーを起こしやすい体質の人や、皮膚が弱い人に見られる皮膚の炎症を伴う病気です。0歳〜6歳までのお子様がアレルギーを起因に起こることで、小児アトピー性皮膚炎と名付けられています。
一般には血液によるアレルギー検査で抗体があるかを判別しますが、当院では基本体質の改善による治療のため、抗体の検査は原則行いません。
来院の90%のお子様がアトピー性皮膚炎で、皮膚のバリア機能が低下しているため、他の皮膚の病気を併発しています。
脂漏性湿疹
(湿疹、しっしん)
皮脂分泌の多い子供に出やすい、皮膚の炎症です。
脂漏性皮膚炎の原因菌となる菌は、どんな人の皮膚にも棲みついている常在菌ですが、皮脂の多い場所で大量増殖すると皮膚炎を起こします。
当院では短期的には軟膏(塗り薬)を処方しますが、皮膚の正常化を促進する内服薬を飲んで頂くことで、内側からアプローチして治療します。
来院の30%のお子様が脂漏性皮膚炎です。
伝染性膿痂疹
(とびひ)
「とびひ」は水ぶくれが全身へ広がる様子が、火事の火の粉が飛び火するように、あっという間に広がることが似ているため、「とびひ」と呼ばれています。
うつる病気で、正式な病名は伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)といいます。
細菌が皮膚に感染することで発症し、とびひには水ぶくれができる水疱性膿痂疹(すいほうせいのうかしん)と、かさぶたができる痂皮性膿痂疹(かひせいのうかしん)があります。
とびひの場合、放っておくと掻き続けることで、どんどん広がっていきます。
適切な診断と治療で早期に対応することが必要です。
アトピーで来院される2〜3割のお子様が、とびひを併発しています。
また、アトピーではなくてもとびひだけで来院される方も多くいらっしゃいます。
重症度について
小児アトピーで最も重要なことは、肌の状態を良く観察し、適切な診断をすることです。アトピーと言っても、それぞれ病状が異なります。当院では重症度、皮膚の状態に応じて一人一人にオーダーメイドの内服薬と外用薬を調合します。
再診時に、また肌の状態が変わっていればお薬の量や内容を調整していきます。
アトピーは様々な病態が複雑化していることが多く、その面積が広くなればなるほど、難治性の重症になります。
当院では、様々な治療を試みたけれども悪化し、重症化してしまった症例を多く拝見してきました。
重症でも治療実績が多くあります。
治療の3つのステップ
そして、見守っていただきたいこと
ステップ1 初期の細やかなケア
初診では医師が皮膚の状態を見て、アトピー皮膚炎だけの場合がステロイドを含まない飲み薬だけとなります。
複合的な皮膚の疾患の場合はステロイドを含まない飲み薬と塗り薬を決めます。
治療を開始して1週間ほどして
多くの子供には変化の兆しが出てきます。
小児アトピーのお子様を注意して見てください。
「かゆみが減った」
「寝ているとき無意識でかかなくなった」
「眠気が多くなった」
「食欲が増した」
などの経過を日付を付けて記録します。
ご家庭では治療の初期だからこそ、
細やかなケアをお願いします。
治療中は石鹸・シャンプーの患部への使用を控えていただいています。日常生活への質問ページをご覧ください。
ステップ2 お子さまの状況観察
小児アトピーの治療が一ヶ月ほどしますと、毎日の飲み薬で健康な細胞が増えます。
皮膚の再生サイクルと、薬の飲み方を重ねていくのが
新しい立之クリニックの小児アトピー治療です。
体の部分ごとの湿疹の消え方、
皮膚の変わり方を日付を含めて記録します。
もし、治り難い部分があっても、
ご家族で諦めないことが大切です。
変化が少ない皮膚の状態でも気になることを記載してください。
食欲が増し、体重が増えたら体重も書いてください。
医師からの指示で順次、飲み薬を1日3回から、
1日1回まで減らします。
1日1回の服薬となり
皮膚の綺麗さの変化がない状態が数週間続いた後
医師が元患部の状態を拝見し
再発しないという判断をして「完治」として服薬を終了します。
最後には治った状態を拝見したいと願っていますが
遠距離の方で、通院がとても難しい場合には
患部の改善写真をEメールで送っていただき判断することもあります。
ステップ3 再発への注意
ご家族だからこそ、「本人が気づかない再発の兆候」ぶり返しに注意してください。
小児アトピーの子供たちは治療後、肌がスベスベ綺麗になった後も一般の子供たちより刺激物質への抵抗が弱いものです。
もし、環境要因、食べ物などで皮膚の状態が荒れてきた場合には早めにご来院ください。