小児アトピー・赤ちゃんアトピー 治療への質問
ぜん息とは何ですか?
ぜん息の人の気道は、慢性的な炎症があるために刺激に対して過敏な状態になります。
そうするとちょっとした刺激にも敏感に反応してしまい、ぜん息発作をくり返します。
ぜん息の炎症はアレルギーで、治ったと思っても繰り返し発生するのが特徴です。
空気が乾燥する冬場で、粘膜が弱いと風邪を引きやすくなりますね。
体を守る免疫によって、ダニやカビ、空気汚染に対して過剰に反応することがアレルギー反応です。
なぜ当日窓口での依頼では、1ヶ月分の薬を処方できないのですか?
予約なしでは10日分のお薬を処方します。予約では1ケ月のお薬を処方します。
30年来にわたって当院が開発した配合薬は、既存の薬とは違い、患者さまの状況に応じて数種類の薬を、それぞれの量で配合しています。
患者さまが増え、現状況で当院の規模では当日一度にお一人1ヶ月分を調剤することができません。ご理解いただければ幸いです。
アトピー性皮膚炎はどんな病気ですか?
・皮膚が赤くかゆみを伴う
・ひざ裏、ひじ裏が赤くなっている
・皮膚がざらざらしている
などが見られたらアトピー性皮膚炎を疑ってください。
皮膚のバリア機能が低下しており、炎症を繰り返し起こすことによって感染症にかかりやすく、また治療が遅れると重症することもあります。皮膚の感染症を伴う場合は感染が治っても、アトピーを治療しなければまた再発します。
慢性の経過をとるのも特徴ですが、慢性とは1歳未満で2ケ月以上、1歳以上の6ケ月以上継続している状態のことです。
体質からしっかり治さないでいると、一旦良くなったようでも、また湿疹が出てきます。この状態を繰り返すと、慢性化の一途をたどります。
範囲が少なく、少しの赤みと痒みだけの状態に早期に治療すること、年齡が小さいときに治療を開始することが、アトピー性皮膚炎の悪化や慢性化を防ぐコツです。
子供の将来にどういう影響がありますか?
小児アトピーの子供は、ぜん息になり易く、また感染に弱いと言われていますが、
しつこい痒みや肌の外見を気にしてしまうなどで、精神的に注意力散漫等の状態になり、ものごとに集中できないといった日常生活に影響が出ることもあります。
食欲も低下して、成長障害にもなることもあります。
かゆみがひどいと睡眠障害になり、十分寝られない為、日中に眠たくなります。
年齢別に症状の現れやすい場所があります。アトピーかな?と思ったら、
乳児:頭、顔、首
りつのクリニックの”塗り薬”はどういうお薬ですか?
カビ、あるいは、とびひなど複雑な状況と診断した場合には、細かく部位別に
塗り薬はどのように塗りますか?
小児アトピー塗り薬は
24時間、患部の皮膚に軟膏が保たれるように、
一日に4回ほど薄く塗ります。
厚く塗らないようにしてください。
・塗る人の手を洗ってから塗ります。
皮膚が徐々に改善しつつ、内服薬によるアトピー治療の体質改善の効果が出てきます。
内服薬はどのようなお薬ですか?
特別な難治性の小児アトピーから始めた独自の体質改善による治療は
小児アトピーの内服薬を一日3回服用して頂きます。
ブログ写真のように1ケ月で効果がみられ、
※内服薬にステロイドは一切含まれておりません。
小児アトピーの子供は、ぜん息になり易くなりますか?
風邪にかかったら早めに治療を開始して、長引かないように治してください。
乳児、幼児のアレルギーは梅雨の時期から夏場に悪化することが多いものです。
毎年のように小児アトピーの発症を繰り返すことがあります。
成長するたびに発生するようになるとアレルギーマーチ「行進曲」という状態になります。
当院では様々なアレルギーと、カビなどが、年々複合的に重なり重症になった乳児とお子さんが来院しています。
成長すると花粉症から、アレルギー鼻炎、そして、ぜん息になることもあります。
もちろん、自然によくなるケースも多数あります。
統計的には小児アトピー性皮膚炎のお子さんの4人に1人はぜん息になっています。
ぜん息の子の2人に1人はアトピー性皮膚炎か、病歴を持っています。
季節性のアレルギー疾患も問題になることがあり、当院では一緒に治療します。
アトピー性皮膚炎の他に、花粉症、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、
アレルギー性皮膚炎の原因にはダニやカビ、ハウスダスト、花粉などもあります。
しかし、最近の研究結果では家畜を飼っている農家の子供は
消臭、除菌スプレーはお勧めしていません。
帰宅時や食事前の手洗いや、うがいは風邪予防を含み一定の効果があります。
小児アトピー・赤ちゃんアトピー 日常生活への質問
スキンケアはどのようにしたらいいでしょうか?
どうして患部に石鹸・シャンプーを使わないのですか?
患部の皮膚の表面はとてもデリケートです。石鹸も刺激となる可能性もあります。
普段から気をつけたい生活ポイントとは?
(1)汗の汚れ
汗をたくさんかくのはよいことですが、
その後は、できるだけ早くスキンケアをしてください。
(2)爪を清潔に
子供の爪は早く伸び、爪と皮膚の間には細菌も溜まりやすくなります。
小児アトピーではかゆみが出ることが多く
その爪で皮膚をかくと、皮膚の状態が悪くなります。
まめに爪を切って、爪の裏を清潔にしてください。
特に赤ちゃんの爪はとても薄く傷つけやすいので、週に2から3回は爪切りをしましょう。
(3)口の周りを清潔に
赤ちゃんはヨダレの刺激で、口の周りの湿疹が治らない場合があります。
このような時は、食事前に白色ワセリンなどを塗っておくと皮膚が保護されます。
食事が終わったら、口の周りを清潔にしましょう。
(4)髪の毛は皮膚に当たらないように
前髪の毛先はまぶたにかからないようにします。
耳や襟足に髪がかかると、その部分が刺激になることがあります。
(5)衣類を清潔に
下着は汗の吸い取りやすいものにします。
アレルギー源になりやすい化学繊維は避けます。
洗剤を自然系のものにしたり、洗濯すすぎを一回余分に行うのも効果があります。
洗濯機のカビ取りも専用クリーナーで定期的に行いましょう。
夏のスキンケアで気をつけることは?
小児アトピー・赤ちゃんアトピーでも普通のお子さんと同じ生活をして
少しだけ注意して生活することがコツです。
(1)プール
軽い症状で医師の許可が出た方で、プールに入る場合は、
(2)海水浴
軽い症状で海水に入る場合は、海水がついたまま肌を乾燥させると、小児アトピーで弱った肌の皮膚バリアを壊すことがあります。
海から上がるたびに、真水で洗います。あらかじめ大型ペットボトルを準備しておくと簡単です。
もちろん、海水浴が終わったら、スキンケアを行い患部に小児アトピーの塗り薬を塗ります。
(3)日焼け
長時間の強い紫外線によって小児アトピーが悪化することがあります。、
長い時間の屋外活動では帽子をかぶったり、長袖の服を着たりしましょう。
日差しの強い時間にはパラソルの下などにいる日よけ対策も効果的です。
(4)虫除けスプレー
どうしても必要なキャンプなどでは、虫除けスプレーでかぶれることがないか、
皮膚に少しだけ付けて、赤くならないか確認してから使いましょう。
できれば、長袖、長ズボンがおすすめです。
室内での小児アトピー対策はありますか?
アレルゲンになり易いのには、目に見えないほど小さなダニです。
発生のピークは7月から9月。ちょうど小児アトピー・赤ちゃんアトピーが悪化する時期と重なっています。
ダニが多い場所は、布団、じゅうたん、布製ソファー、ぬいぐるみ、クッションなどで、
生きているダニだけでなく、ダニの死骸も原因になります。
つまり古い布製ソファーや古いクッションなどには沢山います。
(1)布団
天日干しや、布団乾燥機で乾燥させます。
干した後は掃除機をかけて表面のダニや死骸を取り除きます。
(2)カーテン
ホコリが溜まり易いので、時々洗いましょう。
(3)ぬいぐるみ
不要なぬいぐるみは処分します。
買う時は丸洗いできるものを選び、洗濯します。
(4)じゅうたん
できるだけ、じゅうたんは使用しない方がよいです。
使用する場合は、掃除機を丁寧にかけます。
(4)布製ソファー
布製ソファーはできるだけ使用せず、
合成皮や皮製のソファーを選んでください。
カビ対策は、換気を十分行うことが基本です。
特にお風呂、台所、トイレは湿気がこもらないようにして、窓を開けて風通しをよくします。
(1)エアコン
カビ、ホコリを舞い上がらせないように、こまめにフィルターを掃除します。
(2)植物
家の中に鉢植えなどの植物を沢山置くと、カビが発生し易くなります。
観葉植物の数は適度に調整してください。
(3)窓の結露
冬の間の結露はこまめに拭き取りましょう。
時々、扉を開けて家屋の温度差を減らすこと結露を減らすことができます。
加湿器はカビの原因になり易いものです。