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20日間の治療確認のお願い

脱ステロイドの当院の考え

POEMアンケート、TARC評価

脱ステロイドに関する当院の考え | アトピー性皮膚炎の内服薬治療

1.  治療の背景:これまでの歩みについて

アトピー性皮膚炎を発症すると、多くの方はまず近隣の皮膚科や小児科を受診されます。そこではガイドラインに基づいた「標準治療」が行われますが、残念ながらすべてのケースで回復に至るわけではありません。

標準治療で改善が見られない場合、大学病院等の高度医療機関を受診するか、あるいは独自の民間療法に活路を求めるか、大きな選択を迫られることになります。

当院の視点

様々な治療法は否定するものではありませんが、いずれも万能ではなく、効果には大きな個人差があります。時には、ご自身の体質に合わない治療を続けてしまったことで、皮膚の状態をかえって悪化させてしまっているケースも見受けられます。

だからこそ、当院ではこれまでの経過を尊重しつつ、現在の患者様お一人おひとりの症状を科学的な視点で見極め、最適な治療プランをご提案することを何よりも大切にしています。

患者様が経験されてきた多様な治療法

当院に来院される患者様の多くは、これまで懸命に改善の道を模索し、以下のような様々な治療を試されてきました。

■ 脱ステロイド・脱薬・脱保湿

ステロイド剤、薬剤、保湿剤を一切使用しない方法

■ 温熱・入浴療法

 炭酸水素泉、オムバス、エプソムソルト、サンゴライト、炭酸泉

■ 食事・栄養療法

食事制限、エドガー・ケイシー療法、乳酸菌、各種ビタミン、マグネシウム、グルタミン

■ 東洋医学・代替療法

漢方薬:五苓散、黄連解毒湯、柴苓湯、越婢加朮湯、小建中湯など / 整体・鍼灸による自律神経調整

■ スキンケア・その他

ココナッツオイル、ホホバオイル等の天然油 、心理療法、海外での治療

2. 「りつの式」治療の基本方針

アトピー性皮膚炎の新内服薬と外用薬の効果

脱ステロイドに向けた、新内服薬と外用薬の効果

 

※当院では、近年認可されたアトピー性皮膚炎の新薬は使用しておりません。

当院では、ステロイド軟膏に頼り切る治療ではなく、初期段階から寛解(かんかい)に至るまで、「新しい内服薬」を中心とした「体質改善治療」を行っています。

  • 軽症の場合

​​ 内服薬のみを処方し、ステロイド軟膏は原則として使用しません。

  • 中等症以上の場合

  感染症を併発し悪化した患部には、新内服薬の効果を高めるために、一時的にステロイド軟膏を併用することがあります。

当院のアプローチは、症状が改善した後もステロイドを塗り続ける「プロアクティブ療法」とは根本的に異なります。

3. 当院が外用薬(ステロイド)を併用する理由

中等症以上の患部において外用薬を使用するのは、あくまで「炎症を抑え、感染部位に薬を浸透させるため」です。

これにより新内服薬の治療効果を最大限に引き出します。

当院の治療における効果の比率は、新内服薬が約80%、外用薬が約20%であり、外用薬はあくまで補助的な役割です。

「りつの式」軟膏療法の4つの特徴

(1) 部位別処方

 顔、体、手足の特性に合わせた3種類の軟膏を使い分けます。

(2) ピンポイント使用

 皮膚が荒れている部位のみに、少量を使用します。

(3) 段階的縮小

 患部が小さくなるにつれ、塗布する面積も徐々に減らしていきます。

(4) 最小限の配合

 原則1種類のステロイドを配合します。

4. 当院が定義する「脱ステロイド」

世間一般で言われる「脱ステロイド」は、一切のステロイド使用を断つことを指しますが、当院の定義は少し異なります。

当院では、新内服薬による体質改善によって患部が寛解し、ステロイドを使用せずとも再発しなくなった状態を「脱ステロイド」と呼んでいます。

5. 治療の特徴

当院のアンケート調査では、多くの患者様が初期の10日以内の治療で肌の改善を感じています。そして、20日間の治療効果を見てください。

(1) 新内服薬による治療

   ステロイド軟膏に依存しない新しいアプローチです。

   新しい治療を実践することで、新しい皮膚が徐々に見えてきます。

 主剤の新内服薬に加え、正しく軟膏を塗ることで、効果を体感できます。

(2) りつの式の治療は簡単な手順を守るだけ

  • 処方された新内服薬を服用

  • 軟膏を一日4回、手のひらほどの面積の患部であれば、米粒8粒ほどの量の軟膏を患部に薄く塗布します。

(3) 当院の治療成功率

赤ちゃんや小児アトピーにおいて約90%、大人の場合には約70%です。
治療が完全に成功しない場合でも、痒みの低減など日常生活を送る上での改善は見られると確信しております。

※治療効果・期間は年齢や症状の程度により異なります。

6.  脱ステロイド治療をご希望の患者様へ

■ 薬剤を自己判断で中断しないこと

中長期に通院されている方で改善が見られない方はご自身で薬の量を中断されていることがあります。治療方針の変更については医師にご相談ください。

脱ステロイド治療を求めて来院される患者様の中には、長年のステロイド使用による副作用を経験し、「ステロイドは怖い」という強い不安を抱えていらっしゃる方が少なくありません。私たちは、そのお気持ちを深く理解し、寄り添いたいと考えております。
 

しかし、中等症・重症のアトピー性皮膚炎の場合、早期に炎症を鎮め、感染症を防ぐために、一時的なステロイド外用薬の併用がどうしても必要な局面があります。

当院では、次の点をご理解いただいた上で診療を行っております。
 

■ 診療の主導権へのご協力

限られた診察時間の中で、一人でも多くの患者様に適切な処置を行うため、薬剤選定の妥当性について繰り返し議論を重ねることは困難です。

治療方針の決定については医師を信頼してお任せいただき、まずは一定期間、当院の治療を実践していただくことをお願いしております。

■ 「固定観念」ではなく「現状の把握」を

過去の経験から「ステロイドは一切使いたくない」というお考えをお持ちかと存じます。軽度のアトピーには対応します。

中等症・重症の場合は、一度そのお考えを脇に置き、目の前の症状改善を最優先に考えた処方にご同意いただけますと幸いです。

重症化した患部には、抗生剤等の浸透を助けるためにステロイド配合剤が必要な場合があります。医師は患者様の皮膚の状態を診察し、新内服薬や外用薬を組み合わせた「その時、最も治癒に近い選択」を提案します。

もちろん、お薬の使用方法や治療内容に関する具体的なご質問はいつでも受け付けております。 不安な点は遠慮なくお尋ねください。

当院独自の治療法をご理解いただき、共に回復を目指していける方のご予約をお待ちしております。

 

 医療法人社団 仁 りつのクリニック

院長 立之英正

※当院は、標準アトピー性皮膚炎治療と異なる治療法です。日本皮膚科学会 アトピー性皮膚炎診療ガイドライン 2024

​POEM評価

アトピー性皮膚炎の重症度評価
(The Patient Oriented Eczema Measure)

本データは、2024年4月〜7月に初診から1年が経過した患者様へのメールアンケート(POEM:患者自身による評価指標)に基づいた、治療期間と効果の目安の抜粋です。

今後もデータ拡充による精度の向上に努め更新します。治療効果の参考としてください。
※POEMによる重症度判定は、医師の診断と異なる場合があります。

1.「皮膚のかゆみ」の改善状況

アトピー性皮膚炎へのPOEMでの最初の質問は、一週間の間に「かゆみ」のあった日数です。
初診前の一週間の間に「かゆみ」のあった日数が上段グラフの「赤色」、
一年後の一週間の間に「かゆみ」のあった日数が下段グラフ「赤色」です。
赤い色が薄いほど改善されていることを示します。
 
当院でのアトピー治療前には、90%が毎日「かゆみ」に悩まされていました。
一年後には「かゆみ」に悩む日数が大きく減少しました。
​(回答42名。大人53%、子供35%、赤ちゃん12%)
 

アトピー性皮膚炎の皮膚の痒み | 治療前後 | POEM | りつのクリニック

2.「睡眠が防げられた日」の改善状況

2番目のアトピー性皮膚炎への質問は、一週間の間に「睡眠が防げられた日」の日数です。
初診前の一週間の間に「睡眠が防げられた日」のあった日数が上段グラフの「赤色」。
一年後の一週間の間に「睡眠が防げられた日」のあった日数が下段グラフの「赤色」です。
赤い色が薄いほど改善されていることを示します。
 
初診前は、半分が毎日「睡眠が防げられた日」でした。
一年後には85%が0日になりました。
​(回答42名。大人53%、子供35%、赤ちゃん12%)

アトピー性皮膚炎で睡眠が防げられた日数 | 治療前後 | POEM | りつのクリニック

TARC評価

タルク評価
「皮膚の炎症の熱量を測る温度計」

TARC(タルク)は、アトピー性皮膚炎の「炎症の強さ」を数値化する血液検査です。

  • 役割: 皮膚の炎症が強くなると数値が上がり、良くなると速やかに下がります。

  • メリット: 見た目ではきれいに治ったように見えても、皮膚の下に残っている「隠れ炎症(火種)」を数値で出すことができます。

  • 活用シーン: 「薬を減らしても大丈夫か?」という判断や、新しい薬の効果判定に使われます。
     

炎症の改善状況

TARC値の数値 (pg/mL)状態の目安(成人)
 

  • 450未満:基準値内(炎症が落ち着いている状態)

  • 450 〜 700:軽症(わずかに炎症がある)

  • 700 〜 1,000:中等症

  • 1,000以上:重症(強い炎症が起きている)
     

本データは、2025年9月〜2026年4月に初診から約3ケ月が経過した中等度から重症の患者さまのTARC効果です。

今後もデータ拡充による精度の向上に努め、随時更新します。治療効果の参考としてください。
※TARCによる重症度判定は、医師の診断と異なる場合が稀にあります。

TARC値の評価、アトピー性皮膚炎
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