小児
アトピー

皮膚の正常化を
目標とした
小児アトピー性
皮膚炎治療
新しいアトピー治療(りつの式)って??
当院では、標準治療と呼ばれるステロイド軟膏の外用薬のみに頼らず、
内服薬を中心とした皮膚の正常化を目指した根本的な治療を行っています。
内服薬にステロイドは含まれていません。
治療期間は重症度によって異なりますが、数ヶ月から数年です。
治療開始後1〜2週間でしっかりと”かゆみ”に対応します。
内服薬は抗ヒスタミン薬の他、体質改善に大きく貢献する薬剤が丁寧に配合されています。現在数百例の症例で大きな副作用は見られていませんので安心して服用頂けます。
小児アトピー症例 1
写真をタッチすると
3ヶ月後が表示できます。
3ヶ月後:内服薬開始後、適切な外用薬併用で、痒みも収まり、きれいになってきました。
完全につるつるになるまでまだもう少し治療が必要ですが、外用薬使用量は徐々に減量していきます。
新アトピー治療の流れ
アトピー性皮膚炎のみの場合には、内服薬だけでの体質改善治療ができます。
アトピー性皮膚炎にカビなどの他の疾病を合併し、医師が重症と判断した場合には外用薬のカビ治療の塗り薬と、副腎皮質ホルモン(ステロイド)軟膏とを混合し、最小限塗布していただく場合があります。
内服薬使用後も診察では皮膚の炎症や合併症について外用薬の説明をします。
お子さんの皮膚は正常化に向かいますのでご安心ください。
定期通院が難しい患者さまへは、通院回数が少ない治療プログラムの提供を始め、今では全国から治療を受けて頂いています。
小児アトピー症例2
写真をタッチすると
3ヶ月後が表示できます。
3ヶ月後:内服薬と約1ヶ月間の適切な軟膏使用により、きれいな肌になってきました。
ここまでになると、軟膏にはほとんど頼らない肌になっています。
小児アトピー症例3
写真をタッチすると
3ヶ月後が表示できます。
3ヶ月後:同じアングルからの写真を残していませんでした・・。6年以上悩み続けた肌も、内服薬と適切な軟膏指導により全身きれいになっています。一カ所掻いてしまった跡がありますね。爪は短く切り、痒い場合はそこだけに軟膏を少量塗ってください、と説明します。
小児アトピー症例4
写真をタッチすると
3日後が表示できます。
3日後:皮膚の正常化を促進する内服薬と適切な処置・治療により数日で炎症がおさまり、皮膚がむけてきました。
9ヶ月後:すっかりきれいになりました。少しかさかさしていますので、しっかりと保湿をする様に指導させて頂きました。
小児アトピー性皮膚炎のお子さまを持つ
ご両親さまへ
小児アトピー性皮膚炎は『治らない』、『70%は年齢とともに自然に治る』とも言われています。しかし、明らかに子供は不機嫌で皮膚は痛々しいものです。目の前にいる我が子をそのままにしておくのは、不憫でならず、親であれば1日でも早く、治って欲しいと思うのではないのでしょうか。
小児科医だった父が残した湿疹の処方と、私が長年研究してきた成分を丁重にバランスよく配合し、30年前から0歳〜のお子様の湿疹、小児アトピー性皮膚炎の治療に携わってきました。お連れいただいたお子様は、きっと本来の綺麗な皮膚を取り戻せる、と私は信じています。
子供の皮膚は約3ヶ月のサイクルで新生されます。つまり、真皮にある健全な細胞が表皮に達するまでのサイクルは3ヶ月かかります。月齢が小さいお子様ほど、皮膚の新生サイクル期が早いので、基本体質の改善で比較的早く治ります。そのため、できるだけ早くの治療開始をおすすめ致します。
1日でも早く、お子様の健やかな皮膚を取り戻すお手伝いが出来たら幸いです。
院長 立之英正

りつのクリニック院長 立之英正
(経歴)
1976年 東北大学医学部卒
1976年 会津若松竹田総合病院外科
1981年 大阪喜馬病院外科・内科
1988年 りつのクリニック院長
たくさんの喜びの声を頂いています。皆さんの喜びがわたしたちの活力です。
小児アトピーのお薬、治療期間、検査
内服薬について
内服薬の効能は、真皮の深層にある血管神経からアレルギーを悪化する物質を抑制する作用があります。健全な細胞を増やし、保護し、表層の皮膚に到達するまでには個人差がありますが、約3ヶ月は毎日欠かさず飲ませ続けてください。飲み始めて1週間で皮膚の状態が少し改善される兆候がみられる場合は、薬が合っているという、治療の第1歩です。
乳幼児の場合、よく眠るようになり、よくミルクや離乳食を食べるという嬉しい作用があるとも親御様より話を頂いております。
保育園や幼稚園へ通う幼児は、内服薬を飲む事によって、多少眠くなる作用がありますので、登園されているお子様の先生への報告をお勧めしています。多少の眠気はありますが、皮膚の状態は徐々に改善されますので、就学の妨げにはならないと思いますが、心配な方はご相談ください。
※当院が処方する内服薬(飲み薬)は日本小児科の薬方に準じて処方しております。副作用のある副腎皮質ホルモン(ステロイド)は一切使用していません。

非常勤医師 小松美佳
(経歴)
東海大学医学部卒
元聖路加国際病院医師
4人の子育て中のため
非常勤で診療しています。
塗り薬について
処方する軟膏(塗り薬)は副腎皮質ホルモンを病状・部位に応じて使用しています。ステロイド剤は、正しく使用することによって、あまりにも痒みが酷い場合には優れた効力(掻きむしり予防)を発揮いたします。
また、それぞれの皮膚の状況に応じて、抗菌薬・抗真菌薬の外用を処方しています。
ステロイド剤は極力使いたくないという方も多くいらっしゃいますが、特に内服薬の効果が発揮されるまでの最初の1〜2週間は、小児アトピー性皮膚炎が重症と判断した場合には使用することをおすすめ致します。
当院では内服薬が基本の治療薬ですので、外用薬はあくまでも短期的に使用し、外用薬にのみ頼ることはしませんので、長期に塗り続ける必要がないことが殆どです。
治療期間について

治療期間は重症度によって異なります。ごく軽度の方は3ヶ月〜6ヶ月、重症の方は2〜3年の治療が必要です。当院でのお子様の治癒率は90%以上です。完治まで届かない方も、通院前より皮膚が綺麗になっています。
治療中の検査
当院ではご希望がない限り、小児のアレルギー検査やその他一般の血液検査は極力おこないません。
内服薬開始後も、診察で皮膚の状態やお子さま状況をお伺いするのみです。殆どのお子さまが睡眠、食欲、機嫌も良く、十分な成長が見られていて、現在のところ大きな副作用はありません。
内服薬使用後も診察では皮膚の炎症や合併症について外用薬の説明をいたします。
治療中の心配ごとについてもご相談ください。
通院が難しい関西、北陸や、海外など遠方の方にはご心配がないように、治療中の状態への電話相談にも対応しています。

初診のアトピー性皮膚炎、診察予約のお願い
土曜日は大変混みますので、初診の患者さまは予約制にさせていただきます。
新患の受付は3名様までとなります。電話にて事前にご連絡ください。
予約電話:042-785-0055
平日であれば初診予約は不要ですが、午前は11時まで、午後は17時までに来院してください。
※再診の方で土曜日に受診をされる方は、10時前に来ていただきますことをお願いいたします。
知っていただきたい アトピー関連病名

アトピーは皮膚科や小児科医では皮膚の症状により病名を細分化しています。
アトピー性皮膚炎は皮膚の細菌への抵抗力が弱くなるため複合的に発症することが多く、詳細な区分けはご家庭では見分け辛いものです。
アトピーになる原因ははっきりしないことも多く、お住まいの環境から、遊び場、食べ物、遺伝的な要素などがあると言われています。
当院では基本的な発症時期などをお聞きし、患部を見せていただきますが、皮膚の正常化プログラムでの根本的な治療方法となりますので、日常生活は普段と変わりなくお過ごしいただいています。
小児アトピー性皮膚炎
(小児アトピー)
アトピー性皮膚炎は、アレルギーを起こしやすい体質の人や、皮膚が弱い人に見られる皮膚の炎症を伴う病気です。0歳〜6歳までのお子様がアレルギーを起因に起こることで、小児アトピー性皮膚炎と名付けられています。
一般には血液によるアレルギー検査で抗体があるかを判別しますが、当院では基本体質の改善による治療のため、抗体の検査は原則行いません。
来院の90%のお子様がアトピー性皮膚炎で、皮膚のバリア機能が低下しているため、他の皮膚の病気を併発しています。
脂漏性湿疹
(湿疹、しっしん)
皮脂分泌の多い子供に出やすい、皮膚の炎症です。
脂漏性皮膚炎の原因菌となる菌は、どんな人の皮膚にも棲みついている常在菌ですが、皮脂の多い場所で大量増殖すると皮膚炎を起こします。
当院では短期的には軟膏(塗り薬)を処方しますが、皮膚の正常化を促進する内服薬を飲んで頂くことで、内側からアプローチして治療します。
来院の30%のお子様が脂漏性皮膚炎です。
伝染性膿痂疹
(とびひ)
「とびひ」は水ぶくれが全身へ広がる様子が、火事の火の粉が飛び火するように、あっという間に広がることが似ているため、「とびひ」と呼ばれています。
うつる病気で、正式な病名は伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)といいます。
細菌が皮膚に感染することで発症し、とびひには水ぶくれができる水疱性膿痂疹(すいほうせいのうかしん)と、かさぶたができる痂皮性膿痂疹(かひせいのうかしん)があります。
とびひの場合、放っておくと掻き続けることで、どんどん広がっていきます。
適切な診断と治療で早期に対応することが必要です。
アトピーで来院される2〜3割のお子様が、とびひを併発しています。
また、アトピーではなくてもとびひだけで来院される方も多くいらっしゃいます。
重症度について
小児アトピーで最も重要なことは、肌の状態を良く観察し、適切な診断をすることです。アトピーと言っても、それぞれ病状が異なります。当院では重症度、皮膚の状態に応じて一人一人にオーダーメイドの内服薬と外用薬を調合します。
再診時に、また肌の状態が変わっていればお薬の量や内容を調整していきます。
アトピーは様々な病態が複雑化していることが多く、その面積が広くなればなるほど、難治性の重症になります。
当院では、様々な治療を試みたけれども悪化し、重症化してしまった症例を多く拝見してきました。
重症でも治療実績が多くあります。
アトピーと複合感染への治療
小児アトピー性皮膚炎の代表的な複合感染の事例を紹介します。
アトピーの治療はその重症度により難治性となり、飛行機での旅行のように治療期間が代わります。
単純なアトピーだけで他の疾病がないお子様は3ケ月の国内旅行。
重症で5種類の疾病が重なって、複合感染のお子様は、2年間の長期治療の南米アマゾンへの旅を想定してください
治療の3つのステップ
そして、見守っていただきたいこと
ステップ1 初期の細やかなケア
初診では医師が皮膚の状態を見て、アトピー皮膚炎だけの場合がステロイドを含まない飲み薬だけとなります。
複合的な皮膚の疾患の場合はステロイドを含まない飲み薬と塗り薬を決めます。
治療を開始して1週間ほどして
多くの子供には変化の兆しが出てきます。
小児アトピーのお子様を注意して見てください。
「かゆみが減った」
「寝ているとき無意識でかかなくなった」
「眠気が多くなった」
「食欲が増した」
などの経過を、お渡ししたカレンダーに記録します。
ご家庭では治療の初期だからこそ、
細やかなケアをお願いします。
治療中は石鹸・シャンプーの患部への使用を控えていただいています。日常生活への質問ページをご覧ください。

ステップ2 お子さまの状況観察
小児アトピーの治療が一ヶ月ほどしますと、毎日の飲み薬で健康な細胞が増えます。
皮膚の再生サイクルと、薬の飲み方を重ねていくのが
新しい立之クリニックの小児アトピー治療です。
体の部分ごとの湿疹の消え方、
皮膚の変わり方をカレンダーに記載します。
もし、治り難い部分があっても、
ご家族で諦めないことが大切です。
変化が少ない皮膚の状態でも気になることを記載してください。
食欲が増し、体重が増えたら体重も書いてください。
医師からの指示で順次、飲み薬を1日3回から、
1日1回まで減らします。
1日1回の服薬となり
皮膚の綺麗さの変化がない状態が数週間続いた後
医師が元患部の状態を拝見し
再発しないという判断をして「完治」として服薬を終了します。
最後には治った状態を拝見したいと願っていますが
遠距離の方で、通院がとても難しい場合には
患部の改善写真をEメールで送っていただき判断することもあります。
ステップ3 再発への注意
ご家族だからこそ、「本人が気づかない再発の兆候」ぶり返しに注意してください。
小児アトピーの子供たちは治療後、肌がスベスベ綺麗になった後も一般の子供たちより刺激物質への抵抗が弱いものです。
もし、環境要因、食べ物などで皮膚の状態が荒れてきた場合には早めにご来院ください。

小児アトピー症例 5
写真をタッチすると
10ヶ月後が表示できます。
初診:幼少期からの小児アトピー。掻きむしりからのとびひが見られます。
10ケ月後:ステロイド軟膏は最初の1−2週間以外使用していません。
3年後:経過を確認。内服薬も終了しましたが、再発はみられません。
シンプルな症例で、当院の内服薬と適切な処置によりきれいになりました。
小児アトピー症例 6
初診:幼少期からのアトピー体質。受診時は特に左肩周囲に痒みからのかき壊しととびひ、また部分的に真菌症(かび)がみられました。
9日後:適切な診断と内服薬中心の治療により、湿疹がすっと落ち着きました。
2ヶ月後:肌はまだ少しざらざらしていますが、柔らかい肌になってきました。
1年後:きれいな肌になりました。
小児アトピー症例 7
初診:幼少期からの小児アトピー
10日後:内服薬を開始、指示通りの軟膏併用で短期間できれいになりました。
2ケ月後:つるつるの肌になってきました。
3ケ月後:きれいになりましたが、まだお肌は弱い状態。もう少し内服薬を続けて頂いています。
小児アトピー症例 8
初診:幼少期からの小児アトピーで様々な治療を試みるも良くならず、足には苔癬化が見られます。
3日後:内服薬と適切な処置により、炎症で盛り上がり、赤くなっていた部分が少し落ち着いてきました。
3週間後:痒みがなくなって、ご本人も満足されていました。
3ケ月後:湿疹はまだ残っていますが、まだこれからきれいになると信じています。現在まだ通院加療中です。